皆様、こんにちは。
FL.OPSの中の人その2、DAO(だお)です。
今回も今日は何の日ネタから…(笑)
8月18日は、室町幕府を開府した、足利尊氏の誕生日とされています。
1336年、足利尊氏は奥州から上洛した北畠顕家、楠木正成そして新田義貞の攻勢に晒され、一時は九州まで下ることになりました。
しかし、現在の福岡市東区多々良で天皇方の菊池武敏らを破り、その勢いのまま東に上り数々の敵を倒して、2年後の1338年に征夷大将軍となったそうです。
我々FL.OPSも、そろそろ1年。
この故事にならいたいものです!
今回は「ウイルスバスターコーポレートエディション」のバージョンアップ第2回として、Server Migrate Toolを利用した、旧ウイルスバスターCorp.サーバからのデータ採取について、ご説明させて頂きます。
1. Server Migration Toolとは
Server Migration Tool は、ウイルスバスター コーポレートエディション (ウイルスバスター Corp.) サーバの設定を別のウイルスバスター Corp.サーバへ移行するためのツールです。
ただし、Server Migration Tool の利用には、以下の制限があります。
- 設定の移行先バージョンが「10.6」、「10.6 ServicePack1」、「10.6 ServicePack2」、「10.6 ServicePack3」の場合のみ利用可能
※「8.0SP1」「10.0」「10.5」への移行につきましては、別途手順をご確認下さい。
2.Server Migration Tool で移行可能な設定
Server Migration Tool を利用することにより、Webコンソール内の以下のメニュー内の設定について、新サーバへ引継ぎを行うことが可能です。
[ネットワーク上のコンピュータ] > [クライアント管理] > ドメイン 選択 > [設定] |
---|
- 手動検索設定 - リアルタイム検索設定 - 予約検索設定 - ScanNow設定 - Webレピュテーション設定 (承認済み/ブロックするURL リスト含む) - 権限とその他の設定 - 追加サービスの設定 - スパイウェア/グレーウェア承認リスト - 挙動監視設定 - デバイスコントロール設定 - デジタル資産の制御設定 |
[ネットワーク上のコンピュータ] > [グローバルクライアント設定] |
---|
全設定 |
[ネットワーク上のコンピュータ] > [Web評価設定] |
---|
- コンピュータの位置 - ポリシー - プロキシ設定 |
[ネットワーク上のコンピュータ] > [ファイアウォール] |
---|
- ポリシー - プロファイル |
[Smart Protection] |
---|
- Smart Protection ソース |
[アップデート] > [サーバ] |
---|
- 予約アップデート - 手動アップデート ※「アップデートするコンポーネント」 の設定については、移行されません。 |
[アップデート] > [ネットワーク上のコンピュータ] |
---|
- 自動アップデート - 手動アップデート - アップデート元 |
[通知] > [管理者通知] |
---|
- 一般設定 - 標準通知 - アウトブレーク通知 ※[クライアントユーザ通知] は移行されません。 |
3.Server Migration Tool を利用した設定のエクスポート手順
(1) 以下のサイトより、Server Migration Tool をダウンロードします。
【URL】
http://downloadcenter.trendmicro.com/index.php?regs=jp&clk=latest&clkval=4140&lang_loc=13
(2) ダウンロードした、Server Migration Tool[ServerMigrationTool.zip]を移行元のCorp.サーバにコピーして、zipファイルを解凍します。
(3) 解凍後に生成された[ServerMigrationTool.exe]を実行します。
(4) [Browse…]ボタンをクリックして、エクスポート情報の保存場所を指定します。
(5) [Export]ボタンをクリックすると、設定のエクスポートが開始されます。
(6) 下記メッセージが表示されますので、[OK]をクリックします。
(7) 上記(4)で指定した場所に、[OsceMigrate.zip]が作成されますので、これを採取します。
4.Server Migration Tool を利用した設定インポート手順
(1) 移行先のCorp. 10.6 サーバへ[ServerMigrationTool.zip]とエクスポート情報(OsceMigrate.zip)をコピーし、[ServerMigrationTool.zip]を任意の場所に解凍します。
(2) 解凍後に生成された[ServerMigrationTool.exe]を実行します。
(3) [Browse…]ボタンをクリックして、エクスポート情報(OsceMigrate.zip)を選択します。
(4) [Import]ボタンをクリックすると、設定のインポートが開始されます。
(5) 下記メッセージが表示されますので、[はい]をクリックして、設定を上書きします。
(6) 下記メッセージが表示されたらインポートが正しく成功しましたので、[OK]ボタンをクリックします。
(7) インポート先のCorp. 10.6 サーバ上にてWebコンソールを開き、設定がインポートされていることを確認します。
今回はここまでにします。
次回は、実際にウイルスバスターCorp.サーバを構築していきます。