プライベートなクラウド環境を構築するソフトウェアとして
注目をされているOpenStack。ご存知でしょうか?
今回はこのOpenStackについて語っていきます。
OpenStackとは、OSSのクラウド基盤ソフトウェアであり、
高信頼なプライベートクラウド基盤を低コストで実現できます。
オープンソースのIaaS基盤であると。
仮想マシン、ストレージ、ネットワークといったリソースを提供する
クラウド環境を構築できますよと。
AWSのようなものを自分自身の環境でプライベートに構築できますよと。
ざっくり言うとこんな感じです。
そして注目されている理由は、IBM、HP、シスコシステムズなど大手ベンダ
も相次いでサポートを表明し、低コスト、ベンダーロックインのないオープンな
クラウド環境を実現できるから。といったところではないでしょうか。
さて、もう少し詳しくOpenStackを理解するにはどういったものでOpenStackが
構成されているのかを理解する必要があります。
OpenStackは機能別にコンポーネントが分かれており、NovaとSwiftの2つから開発が
スタートしましたが、その後、コンポーネントの分割や機能追加が進み、次のような
構成になっています。
・Nova:インスタンスの起動・停止などを管理
・Glance:インスタンスの起動用ディスクイメージを管理
・Cinder:永続型のディスクイメージ(ボリューム)を管理
・Quantum:仮想ネットワークの構成を管理
・Swift:オブジェクトストレージ機能を提供
・Keystone:統合認証機能を提供
・Horizon:GUIコンソール機能を提供
これらが連携して、クラウド基盤の機能を提供します。例えば、ユーザがHorizonのコンソール
画面にログインすると、Keystoneでユーザ認証が行われます。続いて、インスタンス起動を指示
すると、それを受けたNovaがは、Glanceに依頼して起動ディスクのイメージを取得します。
その後、インスタンスが起動すると、Quantumが用意した仮想ネットワークにインスタンスの
仮想NICを接続する・・・というような流れです。
コンポーネントに関しては、厳密に言うと(というかかなり端折ってますが)最新のバージョンでは
さらにコンポーネントの数は増え、機能も大幅にアップしています。バージョンアップ、機能拡張の
頻度がかなり多く、注目されていることが伺えます。
以上、最近注目のOpenStackでした。
でわ。