はじめまして。
新しくFL.OPSの中の人になりましたモルといいます。
これからよろしくお願いします。
みなさん以前ウッシーさんが投稿したZabbixの歩みは読まれましたか?
新しいバージョンのリリースに伴い、Zabbixにも新しい機能が増えていますね。
今後はバージョン2.4や3.0で追加となった機能の検証を行っていこうと思います。
とりあえず今回は検証環境のバージョンが2.2のままなので、
2.4へバージョンアップを行います。
大まかな作業手順は「Zabbixを自動化しよう!! ~其の参~」と同じです。
① 環境確認
現在のZabbixバージョンは[2.2.9]です。
② バージョンアップ要件の確認
https://www.zabbix.com/documentation/2.4/manual/installation/upgrade_notes_242
Zabbixのマニュアルと確認したところ、PHPのバージョンが5.6以上の場合、
php.iniの[always_populate_raw_post_data]パラメタを[-1]にする必要があるとのことです。
検証環境はバージョンが対象外なので今回は変更なしです。
③ Zabbixサービスの停止
事前にすべてのZabbixサービスを停止します。
④ Zabbixのメジャーバージョンアップ「2.2⇒2.4」
既存のZabbixRPMパッケージを確認します。
リポジトリ設定パッケージがアップデートされていることが確認できました。
リポジトリのURLが変更されたので、一度yumのキャッシュを削除しておきます。
それでは一気にアップデート実行です。
アップデート完了後、もう一度ZabbixRPMパッケージを確認します。
すべてのパッケージがバージョンアップされてますね。
Zabbixのバージョンも問題なし。
⑤ Zabbixサービスの起動
「zabbix_server.log」を確認してみましょう。
こんな感じでDBの自動更新も完了していることが確認できました。
バージョンアップ完了です。
次回からは新しい機能等検証に入りたいと思います。
おまけ
yumでzabbixパッケージを一気にアップデートした時・・・
メモリ不足でアップデート失敗・・・!
再度同じアップデートコマンドを叩いてみたところ、以下の表示とともにまた失敗・・・。
There are unfinished transactions remaining.
You might consider running yum-complete-transaction first to finish them.
The program yum-complete-transaction is found in the yum-utils package.
yumアップデート中にメモリが不足してしまい、yumの状態が中途半端に残ってしまったようです。
表示された通り、「yum-utils」パッケージに含まれるyum-complete-transactionを実行します。
# yum install yum-utils
# yum-complete-transaction
中断されたZabbixアップデートが再開され、
正常にすべてのZabbixパッケージのアップデートが完了しました。
(一安心・・・。)
検証環境はメモリもそんなに多く割り当ててないので今後もメモリ不足の問題が発生しそうですね・・。
(Zabbix3.0の検証のために再度アップデートする日が来るはず・・・。)
--disableplugin=fastestmirror オプションをつけるとfastestmirrorが無効化されるみたいなので
次は気をつけようと思います。